2016年4月19日火曜日

<ゼンヒラノ演技ノート・第10話ーその2>

<ゼンヒラノ演技ノート・第10話ーその2>

『注意の集中について』
集中力を高めるには、リラックスが必要だ。
リラックスが良くなれば、集中力が高まり、
集中力が高まればリラックスが良くなっていく。

集中力の訓練にはそこに無いものに集中するのが、困難だがとても効果的だ。
頭にある五感の記憶(見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わう)を目の前に置き、見れるものに、触れるものにしようという訓練だ。

例えば、静かに目を開き真夏の海辺に立つと、足が熱い砂に埋れている。
灼熱の太陽が肌を焦がす。
青い海が眼前に広がり、頭の上にはポッカリと空に浮かんだ 白い雲、
波の砕ける音がきこえてくる。潮の香り、そして冷たいコークが喉をうるおす。
あなたは舞台に立つている。
「真っ赤に燃えた太陽だから真夏の海は恋 の季節だよ」
と胸いっぱいに恋心をふくらませ大声であなたは歌い出す。
「砂の無いところで、砂だらけで立ち上がって叫び駆け回る時、それが俳優の誕生だ!」
とストラスバーグは言っていた。
五感の記憶があなたを想像の世界に息づかせ、体験の芸術を体験に導く。
ZEN

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