<ゼン・ヒラノ演技訓練>
五感の記憶
『聴覚』
僕にとって五感の記憶、聴覚を説明するのがとても難しい。この2週間あまり机に向かってなんとか説明しようと焦っているが、壁にぶっつかって行ったり来たりしている。
僕自身、小さい時から中耳炎を患っていて、父親が夜中に僕を背負って病院に駆け込んだ記憶がある。今では、補聴器なしに生活できないが、補聴器のある時代に生まれてラッキーだとも思っている。四六時中、耳の奥でゴーと言う音が絶え間なくしていて、これを海鳴りの音だと思うと楽しくもあり、この音に集中することによって瞑想に役立っている。
昔、僕の友人に音の記憶に非常に敏感な人がいた。誰々の声を思い出してみてというと、2,3秒首を傾げたと思うとその人の声色をそっくり真似て喋り始めて周囲の人々を驚かせた。次から次へとである。
と言うわけで、五感の記憶、聴覚は、各自、自分のアプローチを見つけて貰おう。他人に聞き回らないで自分で自分のアプローチを見つける。創造の喜びは結果ではなく、アプローチにあると云われるから。
椅子にゆったりと体重を預け心と体のリラックスに時間をかけて耳の奥深くなにが聞こえてくるか静かに注意を向けてみよう。
あなたは親しい人、両親や好きな人の声や話し方を思い出せるだろうか?
海鳴りや、雷鳴、鳥のさえずり、虫の鳴き声、お祭りの笛や太鼓そして花火等々。
好きな歌、想い出の歌等々。
海鳴りや、雷鳴、鳥のさえずり、虫の鳴き声、お祭りの笛や太鼓そして花火等々。
好きな歌、想い出の歌等々。
もし、何時でも、どこでも思い出せれば、想像の世界の扉を開ける鍵を手にしたことになる。
人間はその人が見たもの聞いたもの、体験したものは全て記憶されていると言われる。問題はその記憶されたものを引き出せるかどうかだ。椅子にゆったりと体重を預けて 耳の奥深くに秘められた声に、音に耳を傾けてみよう。
何回も指摘しているように、出来ても出来なくてもいい、何が起きるか見てみようと言う態度が必要
ZEN
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