2016年5月10日火曜日


<ゼンヒラノ演技ノート>*第12話ーその1ー*


『五感の記憶 NO,1』

ーモーニング ドリンク(朝の飲み物)触覚の訓練ー

背もたれのある椅子にだらしなく座り、全ての体重を椅子に預けて、数分間リラックスに集中する。
(演技ノート5話、6話、7話参照のこと。)

自分がいつも良く使う、使い慣れたカップを目を閉じて想像し、胸の前に両手で持つ。

頭をユックリとコンスタントに動かし、頭でカップのことを考えながら。

カップから頭を出来るだけ遠くに置く。

このエクササイズは、指で考えろと言われる。

カップの大きさ、重さ、硬さ、形、肌触り等、指先で思い出す訓練だ。

常に、からだを緩め、広げ、ズラしながら、つまり、リラックスをやりながら指でカップを思い出していく。

<注意事項>

1)他人が見て何のエクササイズをやっているか判る必要が全くない。

2)五感の記憶はつねに変化しやすく、重くなったり軽くなったり、大きくなったり、小さくなったり常に変化するが、気にせずゆっくりと集中を続ける。

3)この訓練の最中、センセイションや感情を感じたら即、声を前に出す。
日々の生活で考えたこと、感じたことを外に出すのに、ブレーキがかかりやすい。どんな感情も、衝動もあるがままに表現してみよう。(ブレーキをかける訓練は不必要。マズイなと思ったら人生では、自動的にブレーキがかかる。)
どんな衝動も、感情もあるがままに表現する。オープンナップ訓練とはあるがままの自分をあるがままに表現することだ。
(俳優の訓練とは子供になる訓練とも云われるゆえんである。) 
指が感じている間だけ声を出し、不必要にのばさない。声は感情が乗りやすくする為にバイブレーションを入れる。つまり、胸に響く声。一定音量をキープして、外に向けて出す。セリフを楽に、感情が乗りやすくする為に。

4)どの五感の記憶のエクササイズでも共通することだが、出来させようとしない。
出来させようとすると出来なくなる。出来ても出来なくてもいいやという態度で臨む。

(良いものは向こうからやってくる。)

5)出来ても出来なくてもいいやと、今日の訓練を気持ち良く終わりにする。明日があると。 毎日、15分から30分練習する。


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