2016年5月6日金曜日

<ゼンヒラノ演技ノート第12話>

<ゼンヒラノ演技ノート第12話>
*第12話ーその2ー*

もしあなたが舞台で熱いやかんに手を触れて火傷を演じるとする。
実際に熱いやかんを使ったら、次の場面に出られないし、病院に行かなければならない。
でも、もし五感の記憶で指に火傷の戦慄が走ったら、思考が生まれ、与えられたセリフを正当化し、観客が納得出来る行動が生まれる。
「チキショウ!なんて事をしたんだ」
と蛇口にすっ飛んでいく。
俳優は、リアリティーがあれば、演出家の指示に楽に従うことが出来る。

俳優の意識は、
99%想像の世界に、1%現実だとの意識があれば、
舞台から転げ落ちないと云われる。

マーロン・ブランドの映画の一場面で、潰された指を桶の水に浸してじっと耐えているわずか数秒のシーンがあったが、彼が一晩中苦痛に耐えてきたとゆう印象を今でも思い出す。

ZEN

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