2016年2月24日水曜日

≪ゼンヒラノ演技ノート・第2話・第3話≫

≪ゼンヒラノ演技ノート・第2話≫

最近、生徒に
「現在あなたが直面している問題、解決したいと願っている悩みは何か?」
書き出してみて欲しいと伝えた。
金銭、人間関係、健康、未来に対する不安等々,
それぞれが、それぞれの悩みを書き出した。
そこで、質問した。
「もし、この世に大いなる存在がいるとしたら、あなたが抱える悩みを通してあなたに何を学ばせようとしているのか?」
書いて欲しいと伝えた。
答えは単刀直入、一点のの迷いも無い素晴らしい解決案だった。
感動した!
解決すべき問題の全ての答えはあなたが知っている。
他人に聞く必要は無い。
自分の胸に手を当てて聴いてみよう!
ゼン・ヒラノ

≪ゼン・ヒラノ演技ノート・第3話≫

ーセンス オブ トルース(sense of truth)ー
真実に対する感覚という言葉がある。
自分の演技に対する真実の感覚だ。
一流に成れば成るほど
この感覚が鋭くなっていく。
トップクラスが現場で、
全員がブラボウー叫んで拍手しているが、
首をひねって
「もう一度やらせてくれ」
と言う。

僕が初めてストラスバーグの前で演技した時、
彼が僕に向かって
「ゼンのやった演技の全てを信じることが出来る。ただし、カップにコーヒーが入っていなかった。」
と指摘された。
勿論、訓練の場で実際にコーヒーなど入れたりしない。
[想像の世界でコーヒーは入っていなかった!]
このストラスバーグの指摘は、
真実の感覚に対する僕の一生の宝になった。
今、
僕は俳優が舞台に、
画面に登場した途端、
その俳優の真実の感覚のレベルを指摘することが出来る。
ゼン・ヒラノ